こんにちは、あずさ兎( @azusausagi )です。
軽井沢プリンスホテル ウエストのコテージに宿泊した今回の子連れ旅行。
宿や滞在中の様子は【子連れ旅行】冬の軽井沢プリンスホテル、コテージ滞在でのんびり雪遊び に書きました。
我が家の次男は乳卵小麦の食物アレルギーがあるので、アレルギーっ子がいる家族目線での食事事情を書いてみたいと思います。
新幹線に乗る前にアレルギーっ子用の軽食を準備
我が家は4歳長男も2歳次男も鉄道や乗り物が大好きで、旅行の目的の一つは新幹線に乗ること。
今回の行き先は軽井沢なので、東京駅から北陸新幹線「はくたか号」に乗ります。
車内での軽食用に、駅構内のコンビニでおにぎりや海苔巻きなど次男が食べられるものを買います。
予想外の遅延が発生したり、到着した先ですぐにコンビニが見つからないこともあるので、知っている場所で長持ちするものを多めに買っておくと安心です。
ちなみに、パン好きなわたしは地下一階にあるBURDIGALA EXPRESSでパンとドリンクを買ってから新幹線に乗ります。
「ショコラ・ブラン」というホワイトチョコとクランベリーが入ったパンが好きで毎回買っています。
(今回の旅行とは関係ありませんが、品川駅から出発のときはエキュートにあるbreadworksで紅茶のスコーンを買います。カフェラテとの相性が抜群です。)
新幹線内でアレルギー対応商品は買えません
車内販売には基本的にアレルギー対応のものはありません。
今回は新幹線の時間がおやつどきだったので、次男は持参したおにぎりを、長男は車内販売の「塩キャラメルのパウンドケーキ」を買って食べました。
こういうとき、次男にも旅の特別感を味わって欲しいので、普段は食べないようなおやつも持っていきますが、今回は本人が自分でおにぎりを選びました。
軽井沢のコンビニ
軽井沢駅にはNewDaysミニがあります。
お店も小さく、コンビニというよりどちらかと言ったらお土産屋さんに近いです。
それよりも、駅からすぐのショッピングモール「軽井沢プリンスショッピングプラザ」内にあるセブンイレブンの方がコンビニとしての品揃えは充実しています。
モール内にはセブンイレブンの他に、ファミリーマートがあります。
どちらも24時間営業ではなく、閉店時間は季節によって変動があるので要注意。
ここのセブンイレブンをあてにしていた我が家でしたが、行った時にはすでに閉店していて、最寄り(と言っても距離はある)のローソンまで行くことになりました。
大人はピザのデリバリー
今回は2泊でしたが、初日は宿にチェックインした時間が遅かったので、子供たちは持参したおにぎりやパンを食べると眠ってしまいました。
こういう場合、普段ならルームサービスを利用するのですが、今回宿泊したコテージではなんと、近くのピザ屋さんのデリバリーを利用できるとのこと。
ピザーラとVIVAパエリアのメニューから、わたしが好きなステーキのパエリアと夫が好きなシーフードのパエリアのハーフ&ハーフを注文しました。
コンビニで買っておいた軽井沢ビールと一緒に、夫婦でひとまずお疲れさまの乾杯です。
兄弟間でのアレルギー事故予防
翌朝、目が覚めると子供たちが先に起きておやつを食べていました。
こんなことは今までなかったので成長にびっくり。
長男には次男のアレルギーのことを教えているので、次男が食べられると確認できているもの以外は食べさせてはいけないということを理解しています。(ちなみに長男本人にもピーナッツアレルギーがあります)
それでも4歳児、大人でさえ間違いや事故は起こるので、次男が食べられないものは徹底的に高い位置に置いておきます。
ショッピングモールではフードコートが便利
子供たちはおやつを食べてお腹が空いていないようだったので、朝食をスキップしてショッピングモールにお出かけ。
ショッピングモールにはレストランやカフェが充実していますが、子連れにおすすめなのはなんと言ってもフードコートです。
広場に面していて日差しがとても気持ちよく、晴れた日にはテラス席も利用できます。
子供サイズのテーブルやキッズスペースがあり、授乳室も併設されているので小さな子供連れには特に便利。
麺類大好きな長男はここでラーメンをいただきました。
ホテル内のレストランにアレルギーの問い合わせ、予約
2日目の夕方、せっかくなので夕食はホテルのレストランで食べようと、以前の滞在で何度か利用したことのある「Karuizawa Grill」へ行ってみることに。
軽井沢プリンスホテル イーストの客室棟の1階にあり、眺めのいい洋食レストランです。
アレルギーっ子はお店のメニューに食べられるものがないことも多いので、予約を兼ねて問い合わせの電話をしてみました。
今回のように予約が直前になってしまった場合や、予約なしで来店の場合、アレルギーの対応については基本的にないものと考え、低アレルゲンメニューがあるかどうか、ない場合は持ち込みの可否だけを確認しています。
聞いてみると、アレルギーの担当の方が不在なのでメニューのアレルギー情報については答えられないが、持ち込みはOKとのこと。
これ、わたしにとってはすごく信用できるなあ、という印象でした。
アレルギーについて、十分な知識がない人が確実ではない情報を提供してしまうことって、アレルギー患者にとっては命取りなんですよね。
そして、「アレルギーの担当」の方が存在する、ということが分かっただけでも、また利用したいな、と思ったほどです。
レストランでは詳しいスタッフが案内
そのままレストランとお迎えの車の予約をし、到着した車に乗って5分程度、イーストのエントランスを入るとすぐ右手に「Karuizawa Grill」の入り口が見えます。
レストランの席に着くとお店の方から、アレルギーの担当が来るのでお待ちください、と声をかけられました。
しばらくすると、アレルギーに詳しいスタッフの方がメニューの原材料や調理法が載ったレシピファイルを持ってきてくださいました。
原材料から調理法まで細かく確認することができ、安心して注文することができます。
コーンスープは豆乳、フライドポテトも
次男は乳卵小麦アレルギーなので、洋食のレストランでは食べられるものがないかと思っていましたがなんと、コーンスープが豆乳!
以前にこちらを利用した際にも注文したことがあり、美味しいコーンスープだねえ、と話していましたが、まさか豆乳だったとは気づかなかったので驚き。
フライドポテトも乳卵小麦不使用だったので注文しました。
お料理が配膳されるまでの間に、次男の前にこんな札が。
テーブルで間違った提供がないようにアレルギー食材の項目に印がつけてあります。
先ほどのレシピファイルも、心配なことがあればいつでもご確認ください、と席の横に置いていってくださいました。
まず初めに運ばれてきたのはスープ。
熱々のスープだったので、子供用にプラスチックのマグカップをお借りして取り分けて飲ませます。
次男本人も、普段は大人と同じものは食べられないと分かっているので、こういうときの嬉しそうな表情を見られることがすごく嬉しい。
知らないと気づかない、揚げ油のこと
大人が注文したサーモンのタルタル、長男のキッズプレートのボロネーゼを食べていると
次男お待ちかねのフライドポテトが運ばれてきました。
不使用とは言っても、揚げ油が他のお料理と共用のレストランは多いので、普段は万一のことを考えて、少しずつ、また、量も食べすぎないように注意しています。
今回もそうするつもりだったのですが、お店の方の言葉にびっくり。
「お伝えいただいたアレルギーのものは使用していません。揚げ油も、新しい油で揚げています。」
揚げ油を別にして調理し、それをきちんとこちらに伝えてくれるお店は初めてです。
わたしは次男の食物アレルギーが分かるまで、揚げ油が同じだと症状が出る人がいるなんて考えたこともありませんでした。
アレルギーがある食材と一緒に盛られていても避ければ大丈夫だと思っていたし、そんな認識の人が多い中で、外出先での食事を不安に感じている人がいる、ということも知りませんでした。
理解して配慮してくれる人がいる、ということだけで、本当に心強く、涙がでてしまうほどです。
次男と長男用に2皿注文したフライドポテトの、1皿と半分を食べた次男は本当に満足そうでした。
こうやって一緒に食べられるものがある時、好きなだけ安心して食べられるという体験ができたことが、この旅行で一番の思い出かもしれません。
アレルギーのない人へはハンバーグとアップルパイがおすすめ
洋食のレストランなのでほとんどのメニューは小麦たっぷりです。
大人は他にハンバーグやピザ、デザートにアップルパイをいただきました。
帰りがけ、「アレルギーがある場合は普段からこういう対応をしていただけるのですか」と伺ったところ、普段からこのようにしているとのこと。
たまたま、運が良かったからこういう配慮をしていただけたのかも、と思っていたので、これもとても嬉しいことでした。
朝食でも専門的な配慮
翌朝。
チェックアウトまでゆっくりホテルで過ごしたかったので、昨夜と同じレストランで朝食を取ることに。
メニューは和食と洋食のセットから選べます。
昨日お伝えしていたアレルギー情報がすでに共有されていて、昨日と同じアレルギーの札が次男の前に置かれました。
メニューを確認すると、焼き魚が食べられそうだったので和食を注文。
運ばれてきたお料理は、焼き魚だけが別のお皿に盛ってありました。
食べられるお料理でも、玉子焼きが一緒に乗ってしまっていると食べられなくなってしまうので、こうした配慮はとてもありがたいです。
次男は海苔が気に入ったようでパリパリ食べていました。
アレルギーの認識が広がって、安心して暮らせる世の中に
レストランにはそれぞれのメニューや特色があるので、どのお店でもこういう対応をして欲しいとは全く思っていません。
ただ、食物アレルギーの認識だけは、お料理を提供する側だけでなく、世の中全体に広がっていってくれるといいなあ、と日々感じます。
ちなみに、今回対応してくださったアレルギーに詳しい方は、普段は和食レストランにいるスタッフだそうです。
次に行く機会があったらぜひ和食も利用してみたい。
この記事がアレルギー児をお持ちのご家族の参考になりますように、そして、たくさんのアレルギーっ子たちが、旅行やお出かけを楽しめますように。